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生態学的プラーク仮説(ecological plaque hypothesis)からの組織論 [歯科]

〜むし歯の成り立ち〜
う蝕とは???
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皆さんにとって虫歯と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?
虫歯になったら早く削って詰めよう!でしょうか

現在では、むし歯に対する考え方が昔とは少しずつ変化しているんですね。

そもそも、う蝕の本質とは「脱灰が再石灰化を上回っている口腔内環境」(病因論)
虫歯は、様々な要因が絡み合って発症する「多因子疾患」です。
歯周病もそうですが、口の中は色々な環境要因によって様々な病態を示すことが明らかになってきました。個人差・個体差がめちゃくちゃ多いです。

穴が開いた状態を虫歯と呼び、虫歯になってしまったことを嘆き、早く虫歯の治療をしようっていうのが今までの考え方だったのですが、現在では、「むし歯を発生させてしまった口の中の環境」に目を向けるようになってきました。もちろん治療は必要になってくるのですが、虫歯(う蝕)と虫歯で開いた穴は異なっているものであるという認識が我々医療従事者のみならず、患者さんにも強く伝えていく必要があります。

虫歯(う蝕)とは、様々な要因が絡み合って発症する「多因子疾患」であることは先ほども述べましたが、リスクファクター(危険因子)とプロテクティブファクター(防御因子)の観点から

虫歯になりやすくなる要素、歯を溶かす要素(リスクファクター)・・・う蝕原性細菌が多いこと、唾液が少ないこと、唾液の緩衝能の低下、発酵性炭水化物の頻回摂取、プラークの蓄積が多いこと

虫歯になりにくくなる要素、歯を守る要素(プロティクティブファクター)・・・プラークの蓄積量が少ない、唾液が多い、唾液緩衝能が高い、発酵性炭水化物の摂取頻度が低い、フッ化物の使用、キシリトールの使用

個々の患者さんにおいて、マイナス要因、プラス要因を把握し、マイナスの要因を減らし、プラスの要因を増やしたり、強化したりすることがう蝕の治療となります。

最近では
むし歯発生に関して生態学的プラーク仮説(ecological plaque hypothesis)が唱えられています

「頻回な炭水化物の摂取によりプラーク内の環境が酸性になる時間が長くなり、耐酸性を持たない細菌が減少し、耐酸性を有するう蝕原性細菌が増えてくる。その結果、炭水化物摂取時の酸性環境が強化され、う蝕病変も発生しやすくなってくる」というものだ
あるリスクファクターが細菌関連のリスクファクターを増長させているということです。
反対にmなにか1つのリスクファクターを改善することによって長期的に見れば、最近のリスクファクターも軽減されるということが理論上あり得るということになる。

つまり、疾患の本質を知り、疾患を発症しない程度に、生体内の抵抗力と病原性細菌のバランスを取り続けていかなければならないということになります。

「参考文献 伊藤中著 歯科衛生士のためのカリオロジーより 医歯薬出版」

歯周病も現在では疾患を発生させないような環境づくりを必要としている。
物事の本質を掴み、問題となることが発生しないような環境づくりがとにかく重要になってくる。
歯周病やう蝕は科学で成り立つが、同じようなことが咬合でも言えるのではないだろうか。

歯周基本治療に代表されるように、プラークコントロールの改善
う蝕治療では、プラークコントロールの改善
咬合基本治療では、そこにかかる余分な力の改善、かかる力を削除するような関わり合いがとっても重要になってくる。本質なところから目を背けずに、良い環境を作り上げることが長期的な健康の維持につながることを実感できる。

組織も同様に、本質的なことに目を向け問題が起きないような環境づくりを目指し
安心・安全な場づくりがとても重要であることを虫歯治療、歯周病治療、咬合治療にていつも学ばせていただいている。このことに感謝し、いつも患者さんに還元できるように努力するのみであることを痛感します。

生態学的プラーク仮説(ecological plaque hypothesis)
頻回な炭水化物の摂取によりプラーク内の環境が酸性になる時間が長くなり、耐酸性を持たない細菌が減少し、耐酸性を有するう蝕原性細菌が増えてくる。その結果、炭水化物摂取時の酸性環境が強化され、う蝕病変も発生しやすくなってくる

炭水化物は、糖質と言われるように単糖類や多糖類であり、プラーク中の細菌は糖質を栄養源に増殖したり、代謝として酸を出す。すると、プラーク内の環境は酸性に傾き、酸に強い細菌たちは生き残り、酸に弱い細菌たちは死滅する。すると、耐酸性を持っている細菌 つまり酸に強い細菌たち、う蝕を作るような細菌たちが増えてくる。そうすると、炭水化物をたくさん食べている状態では酸性環境になり虫歯ができやすくなるというわけだ。
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